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その月に読んだ本の中から良かった作品の感想を書くスレ

1 :名無しとは虚栄の別名である:2014/09/03(水) 21:10:52.12 ID:6FMsZOIN0
スレタイ通りです
その月に読んだ本の中から優れた作品を一作品選んで簡単に感想や雑感などを書いていきましょう
挙がった作品の雑談レスなども歓迎です

作品のジャンルは文学大衆文芸SFFTホラーラノベ児童文学絵本なんでもよし、
内容も攻撃的でなければ批評、感想、おすすめ紹介など内容を問いません

優れた作品を発見する場として活用していきましょう(´∀`)

10 :名無しとは虚栄の別名である:2014/10/03(金) 20:41:35.10 ID:uOxY0gSF0
オン・ザ・ロードのカヴァー、風を感じさせていいな
青山南の新訳か・・・
昔読んだ福田実訳の『路上』のカヴァーもあれはあれで良かった

11 :名無しとは虚栄の別名である:2014/11/01(土) 19:28:28.81 ID:e7/Ue6NT0
10月の読書!

上橋菜穂子『獣の奏者』?T 闘蛇編
上橋菜穂子『獣の奏者』?U 王獣編
ローレンツ『人 イヌにあう』
大道珠貴『しょっぱいドライブ』

涼しくなったんでたくさん読んだような錯覚を起こしていたけど4冊でした・・・
ローレンツの犬と接する姿勢も楽しいけれど、一冊選ぶなら『獣の奏者』の王獣編。
生物学?文化人類学?社会学? 様々な知識を織り込みながら
ファンタジーとして成立させている剛腕に脱帽
虚無と希望が同時に感じられるようなラストが秀逸でした

12 :名無しとは虚栄の別名である:2014/11/02(日) 15:04:58.79 ID:ekrisxJ70
アシモフ/シルヴァーバーグ「アンドリューNDR114」
エーリヒ・ケストナー「雪の中の三人男」
O・ヘンリ「O・ヘンリ短編集(1)」
オノレ・ド・バルザック「シャベール大佐」
サン=テグジュペリ「人間の土地」
ジュール・ヴェルヌ「八十日間世界一周」
チェーホフ「桜の園・三人姉妹」
マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」
メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」
バロウズ/ギンズバーグ「麻薬書簡 再現版」
安部公房「箱男」
円城塔「バナナ剥きには最適の日々」
田中芳樹「銀河英雄伝説 黎明編」
村上春樹「ノルウェイの森 上・下」

一ヶ月が本当に早いですなあ、なんか三週間くらいしか経ってない気がしてた
相変わらず古典を中心に読んでました。来月はもっとSF・ミステリを読んでいきたいなあと考えてます。

今月の一冊はオノレ・ド・バルザック「シャベール大佐」バルザックの人間喜劇作品群のなかの一作です。
短い作品ですが、大味な物語の中でフランス社会に置き去りにされたシャベール大佐の人間像、
そして彼自身が抱く愛の美しさと虚しさを巧みに描いた秀作です。

残念なことに現在ではこの作品が収録されている作品が軒並み廃刊となっていて新品での入手は難しいのですが、
創元ライブラリ、河出文庫ともにそれほど中古値が高いわけでもないので、古本屋などに言った際には是非探してみてください

13 :名無しとは虚栄の別名である:2014/11/30(日) 13:34:04.65 ID:TPHEkYz60
もう11月が終わってしまうのか
今月の読書

 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』

・・・のみ。
再読も含めればW.アイリッシュ「幻の女」もか
いやいや、読書欲というものがほとんど湧かなかった

赤目四十八瀧は臭ってくるような(「匂い」ではなく)ヘビーパンチャーの
ギリギリの身を削って書かれた、臓腑にごつんと残る強烈な一冊でした
冷え冷えとした熱さ、とでもいいますか

14 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/01(月) 19:25:51.13 ID:w7dLU16x0
アーサー・C・クラーク「2010年宇宙の旅」
ゴードン・R・ディクスン「ドルセイ!」
デヴィッド・J・レイク「ジューマの神々 -バルスームふたたび」
フィリップ・K・ディック「地図にない町」
ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」
ジェイムズ・P・ホーガン「巨人たちの星」
ジル・チャーチル「八方破れの家」
エラリイ・クイーン「ローマ帽子の謎」
アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」
グレッグ・イーガン「宇宙消失」
森博嗣「すべてがFになる」
綾辻行人「黒猫館の殺人」
桜庭一樹「少女には向かない職業」
首藤瓜於「脳男」

先月はあまりSFを読めなかったという反省も踏まえて、今月はSFとミステリに絞って読んでいました。
好みではなかったもののミリタリーSFやアドベンチャーSFといったこれまで手をつけてこなかった作品に触れられたのも良かったです

今月はSF、ミステリそれぞれから一作選ばせてもらうなら
エラリイ・クイーン「ローマ帽子の謎」、ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」を。

古典ミステリならクリスティが一番好きなのですが、トリックやドラマ性に依存しない、
純粋な読み物としてのミステリを尊重したクイーンも非常に魅力的で、国名シリーズ第一作目のローマ帽子―も、非常に魅力的な作品でした

ガニメデの優しい巨人は、ミステリ的展開を盛り込んだ一作目から趣向を変えて、
「どれだけ多くの障壁に阻まれようとも、人類は必ず良い方向へと歩み進化していく」というSF的な強いメッセージを込めた作品となっており
ぐっとくる内容に仕上がってます。
ただ、ミリタリーSF的な宇宙抗争劇が大部分だった巨人たちの星、は前二作と比べると個人的には退屈だったかな、というところ

12月はジャンルを問わず今年買った本を片っ端から消化していく方向で行こうかと思います

15 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/01(月) 23:29:02.25 ID:sqGKNMcX0
(*´・∀・)p おお今月も凄いですね

ヽ(ヽ゚ロ゚)!!! さりげなくイーガンがいる!

16 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/04(木) 16:16:31.10 ID:YAcXuC7g0
読書量も全く無くなるとペースを取り戻すのによろしくないですが、
月一、二冊でも読み込めていれば、琴線に触れる一冊に巡りあうだけで一気に感覚を取り戻せると思うので
わずかでもきっちり習慣づけていきましょう。

グレッグ・イーガン「宇宙消失」は、入門書と呼ばれている割に全然話がわからなかった……(;´∀`)
出だしはディックの電気羊のような雰囲気で、面白そうなサスペンスSFだなあなどと考えていたのですが……うーん
SFはビッグスリーやブラッドベリなど、巨匠たちの作品が一番肌にあっているみたいです

17 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/04(木) 23:08:41.51 ID:rKNwxhwD0
ミリタリー系のSFは私もどうも苦手で、アクションと力の羅列が連続すると退屈でしょうがない

E・クイーンの構築感は中学生の頃にハマりましたね〜
いまクイーンを読んだらあの頃と違う楽しみ方ができるかな

18 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/05(金) 21:23:52.00 ID:afwgNGb30
そう言えば、せっかくこういうスレを立てたので、blogbanの共有Tumblrのスペースを貰って
「blgban文学板民が選ぶ今年の読了本ベスト」という記事を書かせてもらおうかと思っています

現時点では私一人でネタを用意していますが、>>16氏をはじめとしてわずかながら文学板にレスを下さる方もいるので
これをご覧の方は気が向けば参加していただけると嬉しいです

19 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/06(土) 10:20:28.57 ID:oBzpX4bl0
年間ベストか いいですな〜
今年はたいして読んでないけれど、年間通してならやはりそれなりの数の良い本には巡り合っている

20 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/08(月) 21:29:26.69 ID:t+fWkcgM0
もし参加してくださる方が入ればレスを下さい
あんまりガッチガチにやるつもりはないので、今年読んだ作品のリストと、
その中でのベスト何作かを理由付きで載せてもらえればOKです

読んだ本が多すぎて字数制限がかかるなど手間がかかる場合は捨てアドを作って公開するので、そちらに送って下さい

21 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/15(月) 14:21:05.00 ID:j5Th6Qgx0
一応捨てアドレスを作っておきました。
参加して下さる方がいる場合にはこちらに今年読んだ本のリスト(覚えている範囲で可)と
選考作品(ジャンル別で各三作品まで、ジャンル別にせずとも可)のリストを簡単な理由付きで送って下さい

集計後メールアドレスは削除しますし私個人でやっていることなので安心して送って下さい
不安な場合はこのスレにレスを下さってもOKです

せっかくなのでイマジゲンの方でも募集レスしてみますね

22 :ガラケー:2014/12/16(火) 20:26:55.21 ID:fnr6MYzlO
今年は何を読んでいたかとリストを作り始めたら
あまりの数の少なさにちょっとショック受けてます!

23 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/17(水) 21:14:48.07 ID:tdtnek5K0
全然大丈夫ですよ(´∀`)

あんまりガッチガチにやるものでもないですし、個人単位で文学板民(blogban民)Aの選考作品、Bの選考作品とやっていくつもりなので、
選考対象が少なくとも、本当に良かったものを推してくれればまったく構いません

集計は25日までなので、それまで待ってますね

24 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/20(土) 20:09:23.11 ID:bFpN09m/0
参加します

25 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/20(土) 20:11:34.53 ID:bFpN09m/0
記憶がアレで2013年に読んだものが混じってるかもしれないけれど
リストにしてみました

シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』
ルソー『孤独な散歩者の夢想』
カフカ『アメリカ』
ポー『妖精の島』『庭園』『眼鏡』
江戸川乱歩『鏡地獄』
芥川龍之介『枯野抄』
谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
宮沢賢治『風の又三郎』
恩田陸『夜のピクニック』
うえお久光『紫色のクオリア』
アーサー・ランサム『長い冬休み』
ローレンツ『人 イヌにあう』
ディック『地図にない町』
ポール・オースター『写字室の旅』
コーマック・マッカーシー『すべての美しい馬』
保坂和志『カンバセーション・ピース』
森茉莉『明舟町の家』『空と花と生活』
金井美恵子『桃の園』
大道珠貴『しょっぱいドライブ』
車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』
村上春樹『レキシントンの幽霊』
村上春樹『雨天炎天』
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
上橋菜穂子『獣の奏者』?T 闘蛇編
上橋菜穂子『獣の奏者』?U 王獣編

タイプも年代も違う作品からベストを選ぶのは難しいけれども
『カンバセーション・ピース』を。

古い大きな家が主人公、と言ってしまっても良いような不思議な小説でした。
記憶とはどういうものか? それはヒトではなく、空間自体が、時間自体が、
家自体が持っているものなのか?
「死」と簡単に言ってしまうけれど、そもそもそれは何を指しているのか。
そういう根源的なことを、決してSF的にではなく、ひたすら真っ当に考えていく。
語り手の作家は家で親族とご飯を食べたり、ヤクルトスワローズの応援にいったり
机に向かって小説を書いたり、日常生活を過ごしながらその中で考える。
「ああでもないよね、でもこうも言えるよな」と迂回を重ね、何事においても
性急に結論を出そうとはしない。
それが決してまだるっこしい感じではなく、「散歩のようにスリリングに」
知的な興奮を誘うのでした。

26 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/21(日) 16:10:57.88 ID:/2uNRYsr0
ありがとうございます。
記事では「文学板民Bの選考作品」と言った感じで個別に記事を書かせて頂く予定です。
それから選考リストも私の方で再作成して、他にどんな本を読んでいるのか?といった点にも重きを置いて書いていくつもりです。

他にあともう一人(欲を言えば二人)くらい選考に参加していただける方がいると
より濃い記事が書けると思うのですが……厳しそうですね(;´∀`)

私の方でも6.7割がた書き終えているので、集計終了期限からそれほど経たずに公開できると思います。
集計は25日まで行っているので、もしこれを観ている方が居れば是非!

27 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/21(日) 20:54:59.78 ID:bhrbAiny0
そおですね
やはりblogbanは読書人口は少ないかなあ

28 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/23(火) 18:34:16.60 ID:3WOJr6yu0
blogbanが少ないというよりは最近の人であればこんなものじゃないかと
本を読まないと行ってもスマートフォンなんかの普及で文章に触れる機会はこれまでになく増えていますし
文字文化が廃れた、というわけでもないと思いますしね

ただ、せっかく色んなジャンルの本の話題に乗れるようにジャンルを選ばず守備範囲を広げている部分もあるので、
なんとなく読んだ一冊でもいいので、敬遠せずに「これ読んだ」とレスをしてくれる方がもっといてくれるとよいのですけどね(;´∀`)

29 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/26(金) 21:01:48.56 ID:XH1DZR0c0
選考が終了し、記事の作成をはじめたので、簡単に進捗を。
現時点で、選考対象作品のリスト化がすべて完了しており、記事の方も、参加して下さった方の紹介記事は作成し終わっています。

形式としては、
先ず選考対象の傾向などの説明をした上で、先行作品の紹介(レスまま)、そして最後に私のほうから簡単に茶々入れをする、という感じです。
明日明後日くらいにはTumblrに公開できると思います。

30 :名無しとは虚栄の別名である:2014/12/30(火) 14:38:26.08 ID:NX7KAca60
ちょっと早いけれど12月の読書

村上春樹『雨天炎天』
恩田陸『夜のピクニック』
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜』

今月の一冊は村上春樹『雨天炎天』を。
『遠い太鼓』とか村上さんの旅行記は結構好きで、今回もギリシア正教の聖地アトスと
1980年代の物騒なトルコという何とも難儀な土地で半分サバイバル的な道中なのだけれど
彼独特の、とぼけたようでいながらそれぞれの風土と歴史へのさりげない観察眼が
そこかしこに出てくる

31 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/04(日) 16:51:49.48 ID:3y8b/Iw40
あっ
そういえばtumblrはどうですか?>>29

32 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/04(日) 20:32:34.73 ID:4A+wUUi80
ご報告が遅れました( ;´∀`)
せっかくの記事なのだから気合を入れて書こうと思い、表紙カバーをスキャンして紹介文と一緒に載せようとか、
いくらかHTMLタグを使って見やすくしようと色々手を入れたところ、タグ機能が限定され、長文投稿には向いていないTumblrでは下書き記事のベースのまま
文章を公開するとぐちゃぐちゃになってしまうという事実が判明しまして、急遽はてなブログでアカウントを作成しそちらで記事を書く、という形に変更しました

blogbanのレス転載許容範囲外での記事公開ということで、blogbanのレス内容を掲載しないなどに腐心した結果、結構な時間がかかってしまいました
大分時間と手間がかかったものの、なんとか公開出来ました

http://blogbanbngk.hatenadiary.jp/entry/2014/12/28/142912
http://blogbanbngk.hatenadiary.jp/entry/2015/01/04/200525

もし掲載に関してなにか問題があればご指摘ください

33 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/05(月) 00:56:11.53 ID:KNh5RU/j0
おお凄い
各ジャンルごとに選出されてると読みごたえがありますね
しかしHATENAブログって読書のカテゴリでブログつけてるひとたくさんいますね〜面白いのもありそう

34 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/05(月) 21:02:13.94 ID:ooNFVjji0
はてなブログを選んだ事自体は特に深い意味はなく、
私自身個人的にやってるブログがはてなダイアリーで、ついでにはてなブログも触ってみたいからという個人的な事情だったのですが
思い通りに記事を書くという点ではかなりいい選択だったと思っています

流石に年一回更新では寂しすぎるので、月一回ペースで同じような読書ネタで寄稿していこうと思っています

35 :通りすがり:2015/01/09(金) 14:08:53.94 ID:Lh5RU7ry0
>>32
すっげーっ
読書しないので何のお役にも立てないしblogbanの住人ですらないんですが応援します

36 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/10(土) 04:55:44.39 ID:EJ/JNBvy0
いえいえ、レスありがとうございます。
むろん、読書をされない方でも、こうして記事なりをご覧になっていただくだけでもすごく励みになります。

引き続きいくらか期間を空けながら記事を書いていく予定なので、是非また観ていただけると嬉しいです

37 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/29(木) 21:47:48.32 ID:fHN0YC5S0

もう月末迫るか
今年はたくさん読もうと年頭に誓ったのだけれどw

38 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/30(金) 08:00:53.34 ID:zSqE7J6a0
私も今年は去年の倍読みたい、なんて考えていたのですが気がつけば例年並み……(;´∀`)
なかなかうまく行かないものです

39 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/30(金) 19:12:36.62 ID:tPl8gLUYs
文学
「鬼龍院花子の生涯」宮尾登美子
「流星ワゴン」重松清
「ソロモンの偽証」(単行本で全巻) 宮部みゆき
「銀翼のイカロス」池井戸潤
「ハケンアニメ!」辻村深月
「abさんご」黒田夏子

絵本
「マップス・世界図絵」アレクサンドラ・ミジェリンスカ
「りんごかもしれない」ヨシタケシンスケ
「あさになったのでまどをあけますよ」荒井良二
「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」ジェフリー・ブラウン
「ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア」ジェフリー・ブラウン

選んだ一冊
「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」
大人のための癒し絵本だけど、モチーフ一つ一つをしっかり描いているので子どもの目の食いつきもいいです。
公式本ですが、ファンによる二次創作物のようなものなので、生粋のSWファンにはお勧めできないかもしれません。
フォースの力でじゃれ合う親子の絵がかわいい。すげーかわいいです。
反抗期を迎えたレイア姫に自分の娘の姿を重ねるとなかなかクるものがあります。

絵が良かったのは断トツで荒井良二でしたがあえてのベイダー卿で。
僕は話題の新書と映像化原作をチェックする読書傾向なのですが、年末年始は毎年のことながら不作。
もちろん良作もあったけど豊作では無いというか。春に向けて期待です。

40 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/31(土) 00:40:35.02 ID:B5RLrbxB0
さすがにアメリカでのSW世界の裾野は広いね!

41 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/31(土) 11:00:22.64 ID:tk4eLfjJ0
普段ROMってるだけですが参加させていただきます
籘真千歳「スワロウテイル 人工少女販売処」
籘真千歳「θ 11番ホームの妖精」(ハヤカワ版)
堀尾輝久「教育入門」
O・ヘンリ(大久保康雄訳)「O・ヘンリ短篇集(一)」
村松秀「論文捏造」

「θ 11番ホームの妖精」は大変おもしろい1冊でした。
SFとして設定がよく練られていながら、軽い読み口と登場人物のコミカルなやりとりもあって読みやすい。
サイボーグの主人公が社会問題の絡む様々な事件に巻き込まれるという筋書きですが、登場人物の抱える心の問題を解決していくという点が主なので、あまり重い話という感じはなく爽やかに読めました。
サイボーグものは悲話のイメージが強かったので、ちょっと意外な感もありましたね。
新装版を機に続編も出るようで、楽しみです。

42 :名無しとは虚栄の別名である:2015/01/31(土) 17:00:28.47 ID:URQDMDlL0
籘真千歳さんはセンス・オブ・ジェンダー賞の話題賞受賞というので微妙に気になっていました
やっぱ読んでみようかなあ

今月の読書
コニー・パルメン「天使の法則」
バロウズ、ギンズバーグ「麻薬書簡」
P・ルメートル「その女アレックス」

今月の一冊は「天使の法則」
・・・・オランダの文芸というのはよく知らない
この本でもなんとなく、フランスの文化に対する憧れとかコンプレックスみたいなものがそこかしこに感じられた
偉大な頭脳とテクノロジーで、狭く厳しい環境で見事な生活を築き上げた民族なのだから、
もっと自らを誇ればいいような気もするけれど
なぜか彼らには(個人差はあろうけど)「あと一歩足りない」という気の弱さがあるようだ
サッカーの素晴らしい戦術でブームを巻き起こしながらW杯では優勝できず
文芸でも世界的なメジャーな存在の作家を輩出していない

・・・・・というのはともかく、若く、強烈な自意識とナルシズムを持っている若き女性哲学徒が
次々に出会う男たちの間で苦悩しながら成長していく様がイメージ豊かに描かれていて読み応えがあった
文体も、係わり合う男たちの個性によって、7つの章で変遷していく

43 :名無しとは虚栄の別名である:2015/02/01(日) 02:53:07.14 ID:2T/kt9I20
今月はいつもより多く参加されているようで嬉しい( ´∀`)
今年から毎月20は読もうと思っていたのに例年並みの読書量でやや残念、今月は映画ばっかり観てました

今月の読了本
レイ・ブラッドベリ「二人がここにいる不思議」
レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
マルグリット・デュラス「愛人」
アーネスト・ヘミングウェイ「われらの時代・男だけの世界 ヘミングウェイ全短編(一)」
アーネスト・ヘミングウェイ「勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪 ヘミングウェイ全短編(二)」
スコット・フィッツジェラルド「マイ・ロスト・シティー」
J.D.サリンジャー「フラニーとズーイ」
ジェームズ・クネン「いちご白書」
アーサー・C・クラーク「未来のプロフィル」
アーサー・C・クラーク/スティーヴン・バクスター「過ぎ去りし日々の光 上下」
テッド・チャン「あなたの人生の物語」
ロバート・A・ハインライン「ダブル・スター」

今月はアーサー・C・クラーク「未来のプロフィル」を。
SFビッグ・スリーのクラークが過去から現在までの科学文明の変遷を解説しながら、これから起こりえる科学進化を予測したノンフィクションで、
クラーク自身の科学についての見識の深さや独自の科学観を垣間見る事ができる内容になっていて、クラークの著作への興味も深まること間違いなし、です

最近、スティーヴン・ホーキング氏が「AI開発はいずれ人類文明に大きな悪影響を及ぼす」と発言されましたが、クラークは全くの反対意見だったようで、
「仮に機械が人間と同じだけの知性を持ったとして、どちらが先に戦争を起こそうとするだろうか。これは言うまでもないだろう」と記しています。

44 :名無しとは虚栄の別名である:2015/02/01(日) 09:54:12.04 ID:e8Bi4Jyb0
〃∩ ∧_∧
⊂⌒(  ・ぶ・)   いろんなジャンルを読む人が現れると楽しいね
  `ヽ_っ⌒/⌒c

45 :名無しとは虚栄の別名である:2015/02/28(土) 10:32:09.00 ID:eAMu0fBW0
3日短い月というのもあって2月はあっという間に終わる

46 :名無しとは虚栄の別名である:2015/02/28(土) 23:20:34.02 ID:LwDarhT10
円城塔「Self-Reference ENGINE」
桜庭一樹「GOSICK RED」
桜庭一樹「GOSICK BLUE」
ヴィクトリア・ブレイスウェイト(高橋洋訳)「魚は痛みを感じるか?」
籘真千歳「スワロウテイル/幼形成熟の終わり」
隆慶一郎「かぶいて候」
山本周五郎「赤ひげ診療譚」

「魚は痛みを感じるか?」、表題からして惹かれる物がありました。
他の生物に「痛み」があるのか?という問いはしばしば起こるものだけれど、表情もわからない生物に対しては内的な情動を知るためには想像に頼るほかない。
そんな中、著者たちは魚が刺激を痛みとして認識できるのか、また痛みが苦しみに繋がるのかという一連の疑問を丁寧に検証していく。
始まりの疑問を整理し、実験を通して論理立てていく様はまさに科学のプロセスを象徴しているものに映る。
痛快な探偵小説のようでもあり、読んでいて興味をそそられ、また更に新たな疑問も浮かんでいく。
魚類学に留まらず生物学全体に広がる課題の1つでもあるので、今後の研究にも期待。

47 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/01(日) 10:00:49.66 ID:xTo6ViXy0
今月の読書

 ブラッドベリ「華氏451度」
 古井由吉「円陣を組む女たち」
 吉本由美・村上春樹・都築恭一「東京するめクラブ・地球のはぐれ方」

「サイエンス/ファンタジー小説を語ろう」スレでも華氏451の話が出たけど
http://blogban.net/test/read.cgi/bngk/1404649014/
小説のほうはかなりSFしてますね
裏の軸となるのかと思っていたクラリスが思いもかけず早々と退場して、そのあとはブラッドベリにしては意外なほどの直線的な展開にちょっと驚かされた
終盤に登場する老人たちの謙虚で強靭な戦い方には頭を垂れた

48 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/01(日) 22:14:34.40 ID:3UW4ihhN0
ジェイムズ・P・ホーガン「揺籃の星 上下」
ジャック・フィニイ「盗まれた街」
ジョージ・オーウェル「一九八四年」
ジュール・ヴェルヌ「地底旅行」
オースン・スコット・カード「消えた少年たち」
トマス・M・ディッシュ「いさましいちびのトースター」
アン・マキャフリー「歌う船」
エリザベス・ハンド「12モンキーズ」
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」
三島由紀夫「不道徳教育講座」
壺井栄「二十四の瞳」
小川洋子「博士の本棚」

先月末に引き続き積んでいたSF長編を消化していました。

ベストはやはりオーウェル「一九八四年」
もはや語るまでもない大名作。私が読んだのはハヤカワ文庫NV版の旧訳でしたが、既に新訳で読み直したくなってます。
それからハヤカワ文庫SFの割にSF色がまったくありませんでしたが、オースン・スコット・カード「消えた少年たち」も中々。

49 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/03(火) 00:18:34.17 ID:0KTDfYnF0
>>48
1984はいいですよね

50 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/04(水) 23:44:20.42 ID:ngpfZUOZ0
オーウェルは動物農場も面白いよね

51 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/06(金) 20:53:40.92 ID:YZk3UwYm0
動物農場は昨年の秋頃に読みました( ´∀`)
寓話としての形式を存分に活かしながらも強烈なメッセージの刺さる傑作で、一九八四年ばかり取り上げられる印象がありますが、
こちらも史上に残る名作だと思います

52 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/28(土) 00:54:53.51 ID:cbr9IGvc0
動物農場は良い作品ですね
一九八四年はまだ読んでいないので今年中には挑戦してみたいと思っています

昨日、円城塔の「これはペンです」と「良い夜を待っている」を完読しました
どちらも円城塔の研究者的側面のよく出ている作品で
主人公の思考の追体験をさせられているような一人称の文体で
細かいピースを拾い集めるように物語を読み進めるうち、ふと全体像が浮かんできて
謎が氷解するような心地よい読後感がありました

多分主題に置かれているのは「言葉と思考」による登場人物の現実化なのだと思います
風景描写はほとんど無く、読者の意識は専ら作中人物に向けられ
突拍子もない登場人物が主人公の視点で語られることによって少しずつ輪郭を持っていき
或いはぼやけたままに曖昧な存在として読者の前に現れ消える
虚構と現実の境目を上手くすり抜けて編まれていて
読者はフィクションと認識しつつも読んでいる間は妙な現実味を感じます

駄文失礼しました
その内受賞作品の「道化師の蝶」も読んでみるつもりです

53 :名無しとは虚栄の別名である:2015/03/29(日) 17:00:25.78 ID:RL9lhk3B0
3月ももう終わるかあ。早い!
今月は「異邦人」「ヘリオガバルス」を再読した他には、三浦しをんさんの「舟を編む」を読みました
「風が強く吹いている」のときにも思いましたが、特殊な舞台を見事な群像劇に仕立てるその着眼点が秀逸ですね
辞書編纂という途轍もなく地味に見える仕事も、奥深く分け入ればとても豊かな世界が広がっているという・・・
個人的な好みとしては、若き日の「まじめさん」が大活躍(?)する前半が素敵。後半はやや駆け足かなと感じた

54 :名無しとは虚栄の別名である:2015/04/04(土) 01:27:34.29 ID:75RfRpIw0
チャールズ・ブコウスキー「ありきたりの狂気の物語」
チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」
チャールズ・ブコウスキー「パルプ」
チャールズ・ブコウスキー「詩人と女達」
ヘルマン・ヘッセ「デミアン(岩波文庫)」
ヘルマン・ヘッセ「ヘッセの読書術」

私も今月は忙しく、全然読めてませんでした。というかblogbanの方にも全然レスをつけられてませんでしたね(;´∀`)
今月は作家を絞って読んでみたのですが胸焼けしてしまってあんまり。

今月の一冊はブコウスキー「町でいちばんの美女」を。
三文小説とも文学とも言われるブコウスキーの作品ですが、しっかり文章を感じながら読めば、見せ方ありきの小説ではないということが分かるはず。
短篇集でブコウスキー入門としても最適の作品なので、興味があれば是非。

55 :名無しとは虚栄の別名である:2015/04/30(木) 06:44:50.58 ID:GGo8LPwT0
今月は横光利一の「日輪」を読んだ
2回映画化されてるのも納得のワイドスクリーン的な面白さ
現代だとこの女王卑弥呼を演じる力と魅力のある女優さんはいないな

56 :名無しとは虚栄の別名である:2015/05/09(土) 06:51:33.81 ID:Cb+hNA0e0
村上春樹「アフターダーク」
村上春樹「1973年のピンボール」
村上春樹「回転木馬のデッド・ヒート」
村上春樹「東京奇譚集」
村上春樹「村上朝日堂の逆襲」
田中慎弥「図書館準備室」
レイモンド・チャンドラー「高い窓」
レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」
スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー(光文社古典新訳文庫)」
アーネスト・ヘミングウェイ「武器よさらば」
アーネスト・ヘミングウェイ「ヘミングウェイ全短編3」
コーマック・マッカーシー「すべての美しい馬」

忙しくて思うように読書量を増やせない日々が続いています(;´∀`)

今月の一冊は村上春樹「1973年のピンボール」
村上春樹の初期長編の中でも地味と言われる一作ですが、
非現実的な人物関係に隠喩など村上春樹特有の表現も冴えており、
他の作品にはない思い切りの良さもある作品担っていると思います

長編といってもそれほど長い作品ではないですし、文庫でも500円を切るので
鮮やかのある作品を求めている方は是非

57 :名無しとは虚栄の別名である:2015/05/30(土) 18:36:17.52 ID:XSz+OYd00
月末じゃーんw
とにかく仕事が忙しかった合間にはTwitterやってた
読書の習慣はどこへw

保坂和志さんの「このひとの閾」を読み返した以外には、ケン・リュウの「紙の動物園」をまだ読んでる途中・・・
つまらないから読み終わらないのではなくて、丁寧な作品集だから心の余裕のあるときに丁寧に読みたいのです(と言い訳)
「選抜宇宙種族の本づくり習性」は、本読みには堪らない、知的好奇心をくすぐる傑作です!

58 :名無しとは虚栄の別名である:2015/06/01(月) 04:39:18.17 ID:4Vc5aA0F0
私も読書量を増やしたい増やしたいといいつつ更に冊数が減りました(;´∀`)
ちょ、長編ばかり読んでて冊数が稼げなかっただけだから(言い訳)

ポール・ギャリコ「ジェニイ」
アガサ・クリスティ「スタイルズ荘の殺人」
アガサ・クリスティ「ナイルに死す」
ヴァン・ダイン「ベンスン殺人事件」
エラリイ・クイーン「心地よく秘密めいた場所」
エラリイ・クイーン「エジプト十字架の謎」
ジル・チャーチル「今をたよりに」
ジャック・ケッチャム「オフシーズン」
ロバート・カレン「子供たちは森に消えた」

今月はミステリを中心に消化しつつ、ずっと積んでいた作品にも少し手をつけた感じです。

一作を挙げるならクイーン「心地よく秘密めいた場所」を。
執筆中に執筆パートナーのマンフレッド・B・リーが亡くなりダネイが執筆を焦ったと思われるところがかなりある最終作なのですが、
クイーンが大きな推理ミスを犯す展開や、初期クイーンには見られなかった人間ドラマの強さもある一作。
決して推理小説としての完成度は高くないですが、個人的に短くまとめられた今作でようやくクイーンの魅力を発見でき、
国名シリーズの秀作「エジプト十字架の謎」を集中して読むきっかけになったので是非「クイーンは長くて堅苦しい」と敬遠されている方に読んでもらいところです

59 :名無しとは虚栄の別名である:2015/06/01(月) 04:59:00.08 ID:4Vc5aA0F0
>>57
私もちょっとした時にTwitter起動して気づいたら結構な時間を潰してる……ってことがありますね
あとはブログなんかも書くのに結構時間がかかったり(;´∀`)
良い出会いも少なからずあるので決して無駄にはなっていませんが、上手く読書の時間も増やしたいところです

00年代以降の海外SFはテッド・チャンに彼、ケン・リュウと中国系アメリカ人作家やイーガンのようなオーストラリア人作家など
アメリカ人作家以外にも重要な作家が出てきていますよね。(もちろんアメリカ一強時代にもレムやストルガツキー兄弟なんかはいましたが)
その辺もカバーしていきたいところですが、まだビッグ・スリー作品さえ全然読めていないので、読めるのはだいぶ先になりそうです

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